昔とは違い料理本だけでなくネットで検索すればレシピがいくらでも出てくるこのご時世、たいして料理の腕がなくても何度も作っているうちに慣れるだろうと、独身時代はお弁当作りはしていたものの、料理の練習はほとんどしていませんでした。夫には得意料理を何品か披露したくらいで、レパートリーの少なさがバレることなく、スピード婚となってしまいました。

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新婚生活がはじまって

夫はスポーツマンで食欲も旺盛、一人暮らしが長かった外食とコンビニの食生活とは違い、仕事で疲れて帰ってきた日の夜は、妻の手作りの美味しいごはんをガッツリ食べたいという気持ちが強かったように思います。麺類やご飯物などの1品物の晩御飯は好まず、3品以上並ぶような食卓を楽しみにしていました。それは、料理初心者の私にとってはハードルの高いものでした。おかずのレパートリーが少ない私は、メインディッシュと汁物以外を通勤の合間にネットで検索。「今日はこれを作ろう!」と口コミの良いものを選んでは作っていました。口コミが良い人気のレシピに加えて男性が好きそうなものや、「夫に褒められた」「夫が大好きです」などのコメントが記載されたレシピは間違いない、と信じ込んでいました。そしてそんな時、必ず気を付けていたのは分量を守ること。これは過去独身時代に失敗したことが何度かあったので、調味料だけはきちんと計って入れるようにしていました。これだけ守れば、「夫に褒められた」料理をそのまま真似しているのですから「夫に褒められる」予定でした。

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夫からの信じられない言葉に愕然

 ところが、数か月経ったある日、夫もさすがに黙っていられなくなったのでしょう、「これ美味しいと本当に思って作ってる?」と「夫に褒められる」どころか衝撃の言葉を言われました。この時私は大量に冷や汗をかいていました。その場は、「え?味付け変かなぁ?」などとごまかしましたが、実は私は味見をすることなく作っており、さらに、夫と同じ食事を取っていなかったのです。私と夫の帰宅時間には3時間ほどタイムラグがありました。私は「たまにはパスタが食べたい!」と夫より先に簡単に作ったパスタを食べ、夫には夫希望の数品並ぶ食卓を作っていたわけです。
ある日、夫が飲み会で晩御飯がいらないことになり、私は夫から衝撃の言葉をいただいたメニューを作ってみることにしました。分量はもちろんしっかり計り丁寧に作ってみましたが、味見の段階ですでに気づくほど塩辛い味付けでした。ネットでは1000件近い高評価な口コミが書いてあるにも関わらず、私たち夫婦の口には全く合わない塩辛さでした。ネットの口コミだけを頼りに味見もせず適当に作っていたことをとにかく反省し、毎日の晩御飯を楽しみにしている夫に対して申し訳なさがこみあげてきました。これまでに作ってきた数々のメニューの中にきっと「おや?」と思ったものももっとあったと思います。

反省から学んだ料理でいちばん大切なこと

これを機に料理の途中で味見をしっかりするようになり、また、夫と一緒に食べる時間を合わせて一緒のメニューを食べるようにしました。その結果、夫からは美味しいと言われる機会も増えました。今では子供の食事も作るようになり、前よりいっそう細かく味見をするようになり、調味料を少しずつ調整していれるようにしていますが、これによりあれだけ細かく計っていた分量より完全に自分の舌を信じた目分量になってしまいました。それでも前より美味しくできるようになったので、やはり大事なのは「味見」をすることだと今では信じています。

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