洗えば落ちる?野菜・果物の農薬の落とし方おすすめ7選

お野菜に虫がついていたり、砂が残ってジャリっとなったりしたらイヤだから、お野菜はお水で丁寧に洗うようにしているけれど……

なにか困ったことでもあるの?

最近、「安心安全な地元のお野菜を食べましょう」ってよく言われるんだけど、毎回有機野菜を買うとお金がかかるし……

お野菜で心配になることは何?

農薬かなあ。

なるほど。でも、農薬は、洗ったり、皮をむいたり、ゆでこぼしたりすることで、ある程度は落とすことができるんだよ。

「安心安全な地元のお野菜や果物を食べましょう」と言われます。

「いいものを選ぶって言われても、有機野菜ばかり買うのはお金がかかるし」「土付きのお野菜は新鮮でうれしいけけれど、砂が残ってジャリっといったり虫がついていたらイヤ」と思うけど、どこまで洗えばいいのか悩ましいところです。

スーパーに行けば、国産野菜から輸入果物まで、いろいろな野菜果物が並んでいるけれど、本当に安全なのか心配になることがあります。
安全安心な野菜や果物を摂るためには、いいものを選んできちんと下ごしらえをすることがポイントです。

いますぐお家で始められることからはじめてみましょう。

日本で野菜・果物に使われている農薬は安全なのか?

農薬には、主に次の3種類に分けられます。

  • 病気を防ぐ「殺菌剤」
  • 害虫から守る「殺虫剤」
  • 雑草を防ぐ「除草剤」

野菜や果物に散布された農薬は、雨によって流されたり、太陽光や微生物によってほとんどは分解されますが、収穫された後にも野菜や果物に農薬が残ることがあります。これが「残留農薬」とよばれるものです。

戦後間もないころは、毒性の強い農薬が使われていましたが、1971(昭和46)年に農薬取締法が大改正されて、農薬が安全かどうかの検査が必須となり、危険な農薬は登録できなくなりました。

2002年、中国産冷凍ほうれん草から残留基準値を超える農薬が相次いで検出されたことがきっかけで、輸入食品の安全性が問題になり始めました。

2006年、厚生労働省は、農薬の食品への残留問題の規制を強化して、農薬の残留基準値を定めました。
この残留基準値を超えて農薬が残留する場合は、販売等が禁止されています。

この制度は「ポジティブリスト制度」と呼ばれていて、基準値を指定した化学物質は800品目に増加、それ以外の化学物質は残留基準値を一律0.01ppm以下と設定されています。

0.01ppmってどれくらいなの?

100万分の1の濃度何だけれど、25mプールに小さじ1杯くらいをイメージしたらいいよ。

「ネガティブリスト制度」から「ポジティブリスト制度」へ

ネガティブリスト
農作物 約130
農薬 約249
農薬残留基準 約8000
ポジティブリスト
農作物 約135
農薬 約799
農薬残留基準 約10万

※リストに載っていない農薬は、一律で残留基準(0.01ppm以下)を適用

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日本は農薬大国なのか?農薬使用量の推移を世界と比較してみた

日本の農薬使用量は世界第★位というセンセーショナルな見出しの記事をよく見かけますが、実際のところはどうでしょうか。

FAO(国際連合食糧農業機関)が殺虫剤の使用量のデータを公開しています。

身近な諸外国のデータを抜粋して作成した農薬(殺虫剤)の使用量の推移(最新データ2016年まで)をグラフ化したのがこちらです。

確かに日本の農薬使用量は多いですが、最新データ(2016年)では、166カ国(地域)中、日本は第17位でした。


(資料:FAO「FAOSTAT」 Pesticide* use in active ingredient on arable land and permanent crops より yasaidelivery.com 作成) *Pesticide 「殺虫剤」

日本の食品の約4割は輸入食品で占められています。
日本の残留農薬の基準は厳しいと言われていますが、気候風土や害虫など生態系が異なるので、日本のほうが厳しいものもあれば、諸外国の方が厳しいものもあります。


(出典:厚生労働省ホームページより)

海外から輸入されている野菜や果物には、日本で禁止されている農薬が使われていたり、輸入柑橘類に使用されている防カビ剤、遺伝子組換え作物、などの不安があります。
ポストハーベスト農薬といって、収穫後の品質を保つために使われる農薬もあります。

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野菜・果物の農薬の落とし方おすすめ7選

お野菜といってもいろんなお野菜があるけど、洗い方のコツってあるの?

農薬にはいろんなものがあるけれど、水に溶けるものと油に溶けるものと、性質で大きくふたつに分けられるよ。

じゃぁ、水洗いで落ちるものと、水洗いだけでは落ちないものがあるのね。

油に溶ける農薬は皮をむいたり下処理である程度は落とせるよ。水に溶ける農薬はしっかり洗えば落とせるけれど、水に溶けるビタミンもあるので洗いすぎには注意だよ。

水に溶ける農薬は、お水でしっかり洗いましょう。

油に溶ける農薬は、皮をむいたり、酢や塩で洗いましょう。
油に溶ける農薬は野菜や果物の表面にあるワックス層やクチクラ層とよばれる表皮に溶け込みやすいと言われています。

流水にさらす

青菜は、株元に十文字に切り込みを入れ、お水をためたボウルの中に根元をつけて流水で洗います。
切り込みを入れることで泥が落ちやすくなり、流水にさらすことで、落とした泥や農薬がまたつくのを防ぐことができます。
ただし、あまり長い時間さらしておくと、せっかくの風味や栄養分が流れ出てしまいうので、5分から10分ほどで十分です。

こすり洗いをする

でこぼこのある野菜やヘタなどは汚れが取れにくいので、スポンジやたわしを使ってこすり洗いをしましょう。

外側の葉をとる

キャベツや白菜などの葉が巻いている野菜は生長点が中にあって新しい葉は中から増えてくるので、外側にいくほど古い葉になります。

野菜・果物の皮をむく

酢で洗う

酢には殺菌作用とともに、野菜や果物の中にアクや農薬を引き出す効果もあります。水1リットルに大さじ1を目安につけます。

塩で洗う

塩の浸透圧の作用で、有害物質を引き出します。塩をまぶすと皮近くの水分が染み出てきます。このときに皮の下に染み込んでいた農薬などもいっしょに吸い出される効果があります。きゅうりの板ずりは、表面のイボをとって味をしみ込ませやすくしたり、きれいな緑色にしあげることで知られていますが、残留農薬を減らす安心効果もあったのです。

野菜洗浄剤で洗う

まとめ

  • お野菜の不安要素は、残留農薬・硝酸塩・ダイオキシン
  • 水溶性農薬は表面にたまりやすく、1分洗えば30〜80%落とせる。
  • 脂溶性農薬は表皮下層にたまりやすいので、皮をむけば落とせる。
  • 硝酸塩は、葉野菜に多い。
  • ダイオキシンは野菜の表面や土壌に溜まりやすい。
  • 水で洗う、皮をむく、加熱調理をする、で農薬などの不安物質をとりのぞける。

 

キャベツなど巻いている葉物野菜は巻きの外側の葉ほど古いので、残留農薬が残りやすく、ダイオキシンが付着しやすくなります。
この一枚はもったいないけれど捨てましょう。

小松菜やほうれん草などは、切ってから一度茹でこぼしせば、不安物質を取り除くことができます。

お野菜の性質に合わせた下処理で、いつもの食材をより安心安全に扱っていきたいです。

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